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大人になれないおとなたち Part Ⅷ

日本の原風景.jpg 

<2016.06.26.07:06 at Hakuba Nagano Japan> 
 
 

 <<緊急アップロード ver.2>>  

 わたしは自公政権は崩壊すれば良いと思っているが、他の既存野党に対しても希望を抱いている訳ではない。


 選挙には行こうと思うが今の候補者や既存政党にはまったく魅力を感じないし、こうして欲しいという思いを託す事が出来ないのだ。何故ならば、候補者は当選すれば所属政党の言いなりになって選挙民を欺く事は目に見えているからだ。そして国会に於ける多数決は国民の意思を反映しないのは戦前戦後を問わず歴史を顧みれば明らかだ。未だかつて憲法に記載のある憲政に於ける少数意見の尊重などされた例(ためし)はない。
 
 そうしてどの政党も国民の意思を裏切るのは明らかでありどの政党が政権を取っても同じ様に思える。
 
 自公政権は論外だ。
 
 内紛の多い民進党は今度も国民を裏切るだろう。
 
 共産党は政権批判能力はあるが政権運営能力はない様に思える。
 
 維新の会は政治資金の問題を取り上げそれを隠れ蓑にして「遣りたい事」を隠している。
 
 その他既成政党は存在意義すらないか現状を変えるには力が足りない政党ばかりだ。
 
 
 
 そこで選挙民(参政権のある国民)はどうすべきか。 
 
 わたしならこうする。
 
 選挙区の投票用紙には「今回はめぼしい候補者がないので棄権」と書き、
 
 比例代表には「信用に足りる政党がないので棄権」と書く。
 
 わたしは国政選挙に行かなかった事は一度もない。そして小泉劇場以降自民党には投票していない。民主党(現民進党)に投票したのはわたしの汚点だと思っている。小沢一郎には唯一日本の政治を変える力があり期待したがもはや死に体だ。その他は国民に本当に必要とされる政党とはとても思えない。
 
 だからわたしは考えた。
 
 わたしの様に国民の大多数が選挙権は行使しても、「何者をも支持しない選択」や、「既成政党やその候補者を拒否する選択」をするか、選挙そのものを拒否し投票所に行かなければ大変面白い結果になるだろうと。
 
 しかし、国民の意思を示すにはやはり投票所には行く必要があると思っている。そして既存政党に「わたし達はあなた方をけして選ばない」という強烈なメッセージを送るべきだろう。
 
 皆さんは国政選挙では何が何でも政党や候補者を選ばなければならないと強迫観念の様に思っていませんか。自分の考えと合致しないのに廻りに踊らされたり良く分かりもせずに無理矢理政党や候補者を選んでいませんか。それでは例え自公政権が力を失ったとしても、野党が台頭したとしても今までと何一つ変わりはしないでしょう。
 しかし、国民が一斉に政治にそっぽを向けば日本は間違いなく変わります。国民がNOを突き付ければ既成政党の大半はその力も存在意義をも失うでしょう。そしてそれは一時の混乱を伴う。だが現状よりは遙かにマシな結果になるとわたしは思っています。
 
 よって、消去法で政党やその候補者を選ぶくらいなら「選ばない権利」を国民は行使すべきだというのがわたしの結論です。
 
 上記の「選ばない権利」を国民が行使したと仮定して、その時どの様な事が起こるか予測してみよう。
 
 国民の過半の支持は得られなくても組織票を持っている共産党が得票を伸ばし、統一候補を仕立てた民進党も共産党支持者によって得票を伸ばす。支持母体のある公明党は二番目の得票を得るだろう。しかし公明党は自民党を併せても改選後の参議院で過半数を取れない。つまりねじれが生じ今までの様な数を頼みにした横暴は許されない。日本だけでなく世界中の議会や国会というものは与野党拮抗した関係の中でしかどうもまともに機能しないものらしい。数を頼みにして衆院でとんでもない法案が可決されても参院で否決されれば国会の限られた期間もあり法案の成立は難しい。当然ながら廃案続きの自公政権は信を失う。
 そして翌年の衆院選挙で参院選と同じ様に既存政党とその候補者を「選ばない権利」を国民が行使すれば日本は先進国で唯一共産党主導による未知の国家運営という前代未聞の事態に陥る。そしてそれは長く続かないだろう。必ずその揺り戻しが来る。
 
 そしてその時こそ、「国民がどの様な選択をするかが本当の意味で問われる」事になる。

 
 兎にも角にも、日本を変えるには「選ばない権利」を国民が行使するという選択肢が一番劇的な効果を生む様に思える。改革には痛みを伴う。しかしそうなれば国民全体が改革の痛みを味わう事になる。これまでの様に一部の富裕層や大企業、そして政治家を除外した改革などわたし達は望まない。国民全体が苦楽を共有しなければならないのだと思う。例外は一切許されない。この様な変化を嫌い安定を求めればまた同じ過ちを繰り返すだけだろう。それが分かっているなら変革を求めるべきだ。時に変革という劇薬は良薬となる。変化無しにその後の安定はない。禍福は糾える縄の如し。渦中に飛び込まなければ浮かぶ瀬もない。

 ところで今回は自公政権が選挙の争点としないとしている改憲問題だが、一部の人達が声高に叫ぶのとは裏腹に、わたしは実は改憲になるんじゃないかという心配は余りというより全くしていない。杞憂だと思っている。
 
 自民党は現在の様な50%前後の投票率でしか生き残れない。上記に挙げた様に極端に投票率が少なかったり、逆に70%を遙かに超える様な高投票率で改憲を問えば間違いなく敗北する。
 
 改憲は国民投票無しには出来ない。しかも選挙区がない、全国の得票率をひとまとめにしてその成否を問うという事が決定的に通常の国政選挙とは異なるのだ。自民党が支持母体としている農村部も有権者は人口比率からすれば圧倒的に少数派だ。しかもTTP問題で農協の多くは自民を支持しないと表明している。大企業の経営者役員とその社員も、たとえその系列企業を含めたとしても日本の有権者数全体から見れば数的マイノリティーだ。
 
 これが何を意味するかは自明の理だろう。
 
 この様に国民投票は国政選挙とは決定的に違う。そしてイメージなどという曖昧模糊としたものではなく明確な選択肢が国民の前に示される。その現実の前にイメージ戦略は無意味だ。洗脳も無理だ。明確な事柄(改憲の内容)について国民の信を問うのだから嫌が応にも投票率は上がる。そうした場合必ず国民の「理性」が働くとわたしは考えている。
 
 これまで自民党に投票して来た人々は「理性」ではなく「イメージ」に踊らされ、若しくは洗脳されて投票しているだけだ。「何となく自民党」、「消去法で自民党」、「取り敢えずの安定を求めて自民党」そんな消極的姿勢でしか投票して来なかったのだ。前回の衆院選でも改選参院選でも、民主党を選択した時の教訓はまったく生かされなかった。愚かだとは思いませんか?
 
 しかし国民投票となればそうは烏賊のキン〇マ。
 
 しかも国民投票で問うのは憲法改正の是非だ。自分達の日常生活に密接に関わって来るだろう大きな変化には誰もが敏感になり真剣にならざるを得ない。その結果、「国民主権と基本的人権と平和主義をなし崩しにする」事を主目的とした草案を提示している自民党の改憲案は大敗する。
 
 それは誰一人自分の権利や安全が制約を受けたり脅かされる事を望んでいないからだ。言論の自由を剥奪される事を、幸福になる権利を剥奪される事を、国際紛争を解決する手段として安易に戦争出来る国になる事を、集団的自衛権が日本の領土とその近海への直接的脅威以外に行使される事を、そんな平和を脅かす改憲を国民の大多数は望んでいないからだ。これは日本国民だけでなく自由を知る人類共通の認識である。
 
 であるならば自公政権主導による改憲に関する国民投票は否決される。
 
アハハ!当たった事一度もないけど予言して置きます。
 
 注) 「大人になれないおとなたち」PartⅥとPartⅦを読んでいない人はそれも一緒に読んで下さい。余り深く突っ込んだ内容ではありませんがいろいろな事が分かります。
 

 
 
 昨日prometheさんのブログにオジャマして、わたしと同じではないがとても似た考えをお持ちである事が分かった。記事自体は5月22日の更新のものなので新しいものではないが、将来を見通すべく一見識はあると思っている。良かったらprometheさんのブログ見に行って下さい。この文頭の青文字で書かれた名前のリンクをクリックするとprometheさんの5月22日の記事に飛びます。是非お試しを。
 


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justice

 わたしは思うのだが、投票率が有権者数の50%を切ったらその選挙区の投票はすべて無効とし、再選挙を行うべきではないかと思う。選挙民から過半の信任を得ていない訳だから当然だ。そして候補者は自腹で選挙資金を賄うという法令を定めれば良いのではないかと思う。そして選挙民にも1回目の棄権は不問だが2回目の棄権は税制面で不利になるなどのペナルティーを与えるべきだと思う。誰にも一票を入れなくても良い。選挙権を行使したという事実さえあれば良い事にするというのはどうだろう。そして全国平均が50%を切ったらその国政選挙自体が無効として再選挙をしたらどうだろう。
 そうすれば、国民だけでなく既成政党も真剣に選挙はどうあるべきか考える事になるだろう。
by justice (2016-06-29 18:56) 

えんや

現に政治は既成政党により為されている。
自分の希望・生き様の中あら選ぶもヨシ、、、か?


by えんや (2016-06-29 20:04) 

ironbridge

justiceさん〝平和を脅かす改憲を国民の大多数は望んでいないからだ。これは日本国民だけでなく自由を知る人類共通の認識である〟は理解します。されど「自由を知る人類共通の認識」ですが、人類共通ではありません。近隣の国を直視すれば明らかです(残念ながら)。ここの所は、憲法の前文に通じます。〝平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した〟とあります。
by ironbridge (2016-06-29 21:04) 

justice

☆えんやさんへ
ご自分のお考えで選択すればそれで宜しいと思います
by justice (2016-06-29 22:09) 

justice

☆iron bridgeさんへ
いつも明確なお考えを頂きありがとうございます。
わたしは、近隣諸国は歴史を顧みても自由を知らない民族だと思っているので、「自由を知る人類」からこれらの人達を除外しています。これは偏見ではなく事実なので致し方ありません。
by justice (2016-06-29 22:16) 

Baldhead1010

あほな政治家がいない国、どこかないかなぁ。

移住しか無いか・・・。
by Baldhead1010 (2016-06-30 04:42) 

justice

☆Baldhead1010さんへ
 わたしも考えた事がありますがEUの国々は移民問題に今後厳しくなると思うので無理だと諦めました。
by justice (2016-06-30 11:44) 

promethe

おはようございます。

私の拙いブログを宣伝してくださり、ありがとうございます。
恐縮です。
by promethe (2016-07-01 06:46) 

lamer

自民党も公明党も組織票を持ってるし、与党と言う権力の座に着いているから大きな力を持っています。
それは支配し続ける力です。
油断は出来ません。
前の民主党にがっかりして投票しなかったら票が自民党に流れて今の為体。
とんでもない自信を持たせちゃったでしょう。
改憲に反対・脱原発に票を入れるって方法で自民党を葬るって手は如何でしょうか。
自民党に勝たせない。
その為の方法が求められるのではないでしょうか。
by lamer (2016-07-01 16:48) 

釣り好きアウトドアマン

再三の修正失礼いたしましたmOm

こんにちは^
いやぁ~面白い記事ありがとうございました。
無効票が多くなると、組織票が増え、現在の政党バランスが崩れ…ありそうなストーリーの一つですね。スクラップ&ビルトに近い考え方で、どうしようもなくなったものを再建するには、一度壊して作り直すほうが手っ取り早い。ただし壊れている間に、他国からひどい目にあったり、立ち直れず…という恐ろしいストーリーも存在するため、自分の中では本当に壊して良いのか?と自問自答する羽目になりました(>_<)
でも、何かを大きく変える時には…相応のリスクや痛みは伴うんですよね…う~ん、考えさせられます。
そうそう、それに最近「支持政党なし」という変な名前の政党がいるんで気を付けないと^
by 釣り好きアウトドアマン (2016-07-05 19:26) 

youzi

こんばんは♪
お邪魔するのが遅くなりましたが、
ご訪問&niceありがとうございました。
選挙続けてありますね。
自民党が結局勝ったようですが、
だからと言って、ここまでやっている事を
支持している訳ではないからと思います。
政治家は半ボランティアで、よく働いた人だけに
歩合制で給料みたいなもがでればいいのと思ってしまいます。

by youzi (2016-07-18 01:31) 

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